いっぴん浜松

遠州綿紬のぬくもり工房

2013年07月08日 19:37

静岡県浜松市から、選りすぐりの「逸品」をご紹介。職人による昔ながらの製法で作られた手ぬぐいをはじめ、日本の風情を感じさせる暮らしの品々を取り揃えます。

注染とは、約100年前に大阪で始まった染色法です。何枚も重ねた生地の上から染料を注いで染めることから『注染』と呼ばれるようになりました。注染手ぬぐいはすべて職人の手作業で行うため1枚1枚違う雰囲気が出ます。

注染手ぬぐいの特徴は液体の染料を用いるため、染めた部分の生地が硬くならず吸水性に優れています。また、染料を上から注ぎ生地に通すため裏表がありません。染色の特性上、若干のにじみやムラが出ることもありますが、プリントてぬぐいとは違う濃淡があり、独特の柔らかな風合いに染め上がります。

藍染の青い色は、「JAPAN BLUE」として世界に知られるほど、深く鮮やかな日本の伝統色です。当店の藍染は、浜松市内に現在数軒しかない機屋さんで江戸時代からの伝統技法を用いて染めております。染め終わった糸は天日干しをし、その後何度も何度も染め直して色を入れていきます。